2012年7月31日火曜日

Lateral thrust が膝OAのポイント

皆さんLateral thrust ってご存知でしょうか?

Lateral thrust とは

外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法」という書籍に次のように記載があります。
歩行の初期接地から荷重応答期にかけて急激に膝関節が外側に移動する現象
わかりやすく言うと、膝OA患者の歩行において、
歩行初期に膝がガクッと外側にぶれます。
その衝撃が内側半月板を損傷させる原因なのです。

つまり、Lateral thrust を制動すれば疼痛の軽減ができるのです。

じゃあ、どうすれば良いか?

大腿四頭筋の筋力強化をすれば治るでしょうか?
「痛くても筋力が衰えてしまうので、散歩してください。」とアドバイスすれば治るのか?
水中歩行を推奨すればいいのでしょうか?

これは筋力の問題ではなく、問題は足関節と股関節の運動連鎖であり、また姿勢制御の問題なども関係してきます。
問題の根本は膝にはないのです。

※この話に興味が持てたら以下の文献を参照してください。私もこの本で勉強しました。


1.多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法―刷新的理学療法
スタートはこの本から始めました。この本を読んでも納得いかないので他の本も見ました。

2.観察による歩行分析
歩行に関して非常にわかりやすい。歩行について詳しく理解が出来ていないと膝OAの本当の理解はできません。

3.外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法
必要な解剖知識が示してありますが、難しいところになると説明が簡単なため、理解してないときに読むとわかりやすいとは思いません。が、1の書籍と合わせて併読すると理解が深まるところもありますので、常に参照しています。この本は、1を参考にして内容が書かれています。(前の投稿参考




2012年7月30日月曜日

寝違い、頭痛、頚部痛の解消は枕から!

前回書きましたエアーウィーヴですが、まだ届きません。

6月末にテレビ番組「リンカーン」にて紹介されたらしく、注文待ちが通常1か月のところ2か月かかるそうなのです。

ですが、僕の寝違いは治りました。

なぜか。
それはよく考えてみると、枕に問題があったためです。
つまり、枕が高かったみたいです。

仰向けで寝ていると、どうも頭部が前方に出て、頚部が引き延ばされているような感じがしたので、
試しに妻の枕で寝てみるとストレスなく横になれるのです。

これは枕の問題だなと考え、枕に関して書いてある書籍を探しました。

そして出会ったの本が「枕革命 ひと晩で体が変わる (講談社プラスアルファ新書)」です。


読んだ感想としては、すごく参考になりました。
実際に睡眠時の寝具によるストレスがなくなり痛みが消えました。

何が良いと思ったかというと、

  1. 整形外科医が実際に治療している考えが示してある
  2. おそらく解剖学的に人体構造を考慮して述べている
  3. 睡眠時の寝がえりも考慮している

などです。

本書では「実際に枕を自分で作りましょう」という内容なのですが、
僕の場合は前回書いたとおり、 テンピュールのミレニアムピロー を愛用しているので、
今までMサイズだったのをSサイズ(妻愛用がこのサイズ)のワンサイズ下を注文しました。

そうしたところ、劇的に頸の痛みが改善したので、
皆さんもこの本を参考にしてくださればと思います。