Lateral thrust とは
「外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法」という書籍に次のように記載があります。
歩行の初期接地から荷重応答期にかけて急激に膝関節が外側に移動する現象わかりやすく言うと、膝OA患者の歩行において、
歩行初期に膝がガクッと外側にぶれます。
その衝撃が内側半月板を損傷させる原因なのです。
つまり、Lateral thrust を制動すれば疼痛の軽減ができるのです。
じゃあ、どうすれば良いか?
大腿四頭筋の筋力強化をすれば治るでしょうか?
「痛くても筋力が衰えてしまうので、散歩してください。」とアドバイスすれば治るのか?
水中歩行を推奨すればいいのでしょうか?
これは筋力の問題ではなく、問題は足関節と股関節の運動連鎖であり、また姿勢制御の問題なども関係してきます。
問題の根本は膝にはないのです。
※この話に興味が持てたら以下の文献を参照してください。私もこの本で勉強しました。
1.多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法―刷新的理学療法
スタートはこの本から始めました。この本を読んでも納得いかないので他の本も見ました。
2.観察による歩行分析
歩行に関して非常にわかりやすい。歩行について詳しく理解が出来ていないと膝OAの本当の理解はできません。
3.外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法
必要な解剖知識が示してありますが、難しいところになると説明が簡単なため、理解してないときに読むとわかりやすいとは思いません。が、1の書籍と合わせて併読すると理解が深まるところもありますので、常に参照しています。この本は、1を参考にして内容が書かれています。(前の投稿参考)
ジョイントバイジョイントから検索してこちらにたどり着きました。早速ご紹介の書籍を購入して読んでみます。今後共このような書籍のご紹介をよろしくお願いします。定期的におじゃまします。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除このブログはずいぶんと更新していないので、参考にして頂けるようなら更新しないといけませんね!