最近、脳卒中のリハについて工夫をしようと思い様々な文献をあたってみました。
そんな中、かなり良かった本があるのでここで紹介します。
『理学療法ハンドブック 改訂第4版』
です。まずは、脳卒中のリハで役に立ちました。
当初は歩行訓練と四肢拘縮除去のためストレッチ中心にリハビリを行っていました。
基本的に利用者さんが不自然な歩き方をしていても改善していくこともしませんでした。ただ、歩いてもらうだけでした。
デイサービスの利用者さんは基本的に退院後のリハビリのため、機能回復というより現状維持の側面が強いのでそれでもいいのでしょう。
しかし、少しでも意味のあるリハビリになればと考えました。
そこでこの本の骨盤周囲筋の重要性、座位・立位での訓練、歩行訓練などを参考に、少しずつ改良を加えていきました。
他には、腰痛症の治療でも役に立つ内容がありました。
以前より、腰痛症の本で何か参考になるものはないかと思い本を探していました。
そんな中で途中まで読んでいる本がありました。
それは『筋・筋膜性腰痛のメカニズムとリハビリテーション』
しかし、それは私がその時欲しい本ではなかったのです。
例えると、「今までに出た論文を集めると腰痛についてどんなことが言えるか」を学べる本でした。
つまり、この本は世間一般に出ている様々な筋・筋膜性腰痛の原因を「ここまでは論文では証明されている」と言っており、実践的な知識を与えてはくれなかったのです。
腰痛に対して知識を持ち治療経験の豊富な先生が、いま自分の治療は科学的根拠があるのだろうか、と考えるのには良い本でしょう。
しかし、私が手に取るには早すぎたみたいでした。。
少し安易でしたが、本を読むことですぐに臨床で使える鑑別診断や治療法を知りたかったのです。
こんな思いを抱えたまま『理学療法ハンドブック 改訂第4版』と出会うことになりました。
この本はPTがリハビリテーション室でどのようにリハを行えばいいかを書いてあるので、全部とは言いませんが、その一部を接骨院の治療に生かせる内容となっています。
まずは評価、そして治療、という臨床の流れ通りにかなりのボリュームで書いてあります。
例えば「腰痛症」での評価は、腰椎・仙腸関節・股関節の疾患を鑑別するために背臥位・腹臥位・座位・立位での検査法が書いてあり、このようにまとめて書いてあるのはなかなかない。
学生を終え臨床にでると、なかなか勉強する時間は多くは取れないものです。
そんな中で腰部の様々な疾患を勉強し、鑑別法を考え、治療法を工夫していくのは難しい。
そこで、この本を1つの方法とし腰痛の治療法を深めていくとっかかりに使うのはどうだろうか。
他に柔整師が参考になる疾患は↓↓
- 腰痛症
- 胸郭出口症候群
- 頚肩腕症候群(肩関節周囲炎を含む)
- 変形性関節症(股関節、膝関節)
23,100円と安くはないですが、内容は充実しており損はしないはず。
詳しくは出版社サイトのホームページより目次を見てください。
⇒協同医書出版社のページへ
今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。
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