前回紹介した本の中で、「上肢運動器疾患の診かた・考えかた」という本を紹介(このページ)しました。
実際に読んでみての感想ですが、よくある教科書のような疾患を羅列した内容ではなく、
筆者が臨床で考えていることを示し、それにどうアプローチしていくかを示した本です。
表紙の帯にこう書いてあります。
「理学療法士/作業療法士に必要なのは機能解剖学と生理学の知識です!」
まさに、これには同感です。
まず、人間の構造を良く理解し、運動器疾患がどのように生じるのかを理解できないと、
キチンとした治療は行えません。
やみくもに手技に走る、昔からの定説の教科書通りの治療を行うなど、
その基本を飛び越えて漫然と治療を行うなんて、治療家の姿勢としては尊敬できません。
この本を読めば、きちんと勉強されているであろう理学療法士が、
どのように疾患にアプローチしているかの一部が理解できます。
内容としては、「解剖知識⇒鑑別⇒治療法」の順で書いてあり、
臨床にすぐに使えるのではと思います。
これが唯一の解答ではないことを踏まえても、一読するに値する本だと思います。
ぜひ、同様の内容で下肢・腰部などを出版して欲しいと思います。
今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。
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