2012年4月9日月曜日

変形性膝関節症の治療法について考える

桜が咲く時期となりましたね。

最近食欲が良く、丸くなってきたので近所の公園を走りました。
夜だったのですが、夜桜を見ながらのランニングはいいものです。

さて、最近ですが引き続き慢性疾患の治療法について勉強しています。

特に『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』を読んで以来、
このような視点があるのだなぁ、と驚かされ、と同時にいまいちきちんと理解できない悔しさのため、
徹底的に調べようと思っている最中です。

そこで、外来患者の数として多い膝OAを選んで、
目下新しい治療法を探していくことにしています。

一通り『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』を読んだのですが、
特に腑に落ちないところがいくつかあり、
臨床上重要なので膝OAをもう少し深掘りしよう、と決めました。

なんでもそうですが、何となくわかったような知識は意味がありません。
一度読んだ本は自分のモノにするまで理解しなくては時間の浪費です。
ビジネス本でも、医学の本でもそうですが、ただ本の数を多く読むという人もいます。
でもそれはどうでしょうか?

自分の考えは、時間をかけると読める本の数は減りますが、使える知識となります。
理解し、記憶に定着しなくては臨床の治療では実践できません。
本を片手に臨床に挑める職業ではないのだから、しっかり頭に叩き込むことが
とても重要な気がします。

ということで、膝OAの章の参照文献を読むことにしました。
しかし、手に入りづらい文献が多く、いきなり行き詰ってしまいどうするか悩んでいました(^_^;)。。

そこでぼんやり本棚を見ていたら、数年前に買った雑誌『理学療法』がありました!!
(我家には集めることが半ば趣味のように見きれないほどの本をストックしています。早く見ないといけませんね。。。)

背表紙を見ると、
Vol.26 No.9 特集「変形性膝関節症の理学療法 Update」
とあります。

なんと、まあ偶然!
そこで、内容を見ていくとわかりやすいのです!!
なんで今まで見ていなかったのか悔やまれます。

特に下2つは上記書籍と類似の視点から膝OAを捉えており参考になります。
1.変形膝関節症の病態運動学的理解と機能評価のポイント
2.変形性膝関節症患者の歩行練習とその効果

この2つは『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』と合わせて読むことをお勧めします。

現在は、この2つの文献をさらに参照文献までさかのぼって追及しております。
そこで2つの方向へ勉強が進んでいます。

1つは、やっぱり「歩行が重要だ」ということです。
膝OAでは lateral thrust という病態がみられますが、
これが初期接地から荷重応答期に現れます。
そして、その抑制のためには四頭筋はもちろん、大殿筋、大内転筋、前脛骨筋の働きが重要となるのです。
その理解の土台となるのは歩行なのです。

2つ目は、足部からの運動連鎖が治療に効果的だ、ということです。
足底板ということを勉強したいなという思いになりました。
自分が開業したら歩行分析をして、足部からのアプローチにて膝OAを治療することができるよう、
今のうちに土台を作っておこうと考えています。

≪最近買った本≫ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
観察による歩行分析
かなりわかりやすい本です。翻訳ということを感じさせない訳で、順序良く理解できるように組み立てられています。


入谷式足底板
勤務先の整形外科では足底板を扱っていないので、どのように作っているのかを目で見れる書籍を探しました。まだ読んでないですが、ざっと見たところ写真が多く、足底板を作成する際の足部アライメント等の理論的解説も多く、理解すれば臨床でワンパターンでなく、個々人の症状に対応した足底板作成を行うことができそう。何よりも足底板の第一人者の入谷先生著作なので迷わず買い。

動きからみる足底挿板療法 入門編』(DVD)
入谷先生と同じ昭和大学藤が丘病院にて整形外科医として勤務していたDr.が監修。DSISというある程度完成している(セミオーダーのような)足底板の作成方法のDVD。この方が臨床の手間を減らせるかもしれないということで買ってみた。多少高いがこれも勉強。

フットファンクション
入谷先生が訳&ご推薦。何となく購入。買ってみて想っていたのと違い驚く。足部機能の問題集。ひたすら一問一答が並んでいる本。解いていくと足部が理解できるという本なんだろう、きっと。まだ読んでませんが。。

≪最近利用した理学療法士向け雑誌≫ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
※Fujisan.co.jpへリンクします。定期購読すると割引。
1.理学療法(⇒メディカルプレスのサイトから買うことも可能)

2.PTジャーナル

3.Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション)



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