2012年6月14日木曜日

足底感覚と立位姿勢バランス

足底部の感覚は立位姿勢バランスに大きく影響する。

詳細は以下の参考論文を参照してもらいたい。

「高齢者の立位姿勢バランス向上を目的とした足底部知覚学習トレーニングの有効性」
森岡 周, 健康医科学 No.21
”健康医科学とは”
財団法人 明治安田厚生事業団が体力医学分野における基礎的研究を積み重ねるとともに、その研究成果をふまえて国民の健康増進と体力向上に寄与するために、研究を援助しその論文を集めた論文集を毎年発刊している。
そのため非営利なので、希望すれば無料にて送付してくれる。また、HPより無料でデジタル版をダウンロードできる。
財団法人 明治安田厚生事業団HPhttp://www.my-zaidan.or.jp/josei/index.html
それによると、知覚とは受動的なものではなく、能動的な働きを含むものであり、それは運動や行動を伴う。


また練習や経験を通じて訓練された知覚は、比較的永続的なものとなる。


それを運動学習や知覚学習といい、立位バランスの向上には不可欠なのであるという。


なぜなら、立位バランスを保つには足底からの感覚を、筋収縮などから得る筋運動感覚などともに統合し、床面の形状や傾斜などを判断する。そして、筋への指令という形で立位バランスを保っているからである。


そこで知覚が感じる刺激は、足底の刺激量を多くするという人工的な操作による刺激はなく、普段感じる外部刺激をいかに有効に感じ取り反応していくかという能動的な行動の中に組み込まれているのである。


つまり、立位バランスの向上に必要な足底部感覚のトレーニングは、作られた過剰な刺激ではなく、足底部にある床面の形状を判別するなどの感覚を研ぎ澄ますようなトレーニングを必要としている。


筆者は、そういった学習により半永久的な効果が得られると書いている。

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