2020年11月17日火曜日

手外筋はMP関節を屈曲させないの?

どうしてもわからないことがあります。

なぜ手外筋の作用はDIP・PIP関節屈曲、MP関節伸展位なのでしょうか。

手内筋マイナス肢位と言われるやつです。

特にMP関節伸展がわからない😓


手内筋プラス肢位はわかります。

虫様筋が指背腱膜に停止し、他の骨間筋も指背腱膜に停止しているので、手内筋全体は指背腱膜の収縮する肢位になる。

だから、DIP・PIP関節伸展、MP関節屈曲位。


でも、浅・深指屈筋が収縮してIP関節が屈曲する力がMP関節に作用しないのはどうして7日がわからない。

どういう理屈でしょうか?

わかる方いらっしゃいますか?


ググってみても誰も書いてありませんので、ここからネットに問題提起しておきます。


少し調べた限りでは、林典雄先生の触診本には以下のように書いてある。



総指伸筋は、MP関節が伸展位のときはDIP・PIP関節伸展に作用する。しかし、MP関節が屈曲位のときは停止部が弛緩するのでDIP・PIP関節伸展に作用しない。

深指屈筋は、その走行上、DIP・PIP関節だけではなくMP関節・手関節の屈曲にも関与する。

ということはどういうことなんでしょうか。
結局、文献ではわからない。
調査不足でしょうか。何方か教えていただけると幸いです。

2020年4月15日水曜日

トリックモーションの定義がなかったので

トリックモーションの定義がググってもなかったので書いておきます。

トリックモーションとは、代償動作のこと。ある関節運動を行うために他の関節運動を行うことで同じ動作を行うこと。
例として、椅子からの立ち上がりにて膝の伸展を大腿四頭筋で行わずにハムストリングスで伸展を行う。

だと考えます。

異論ある方はご意見下さい。

2015年11月24日火曜日

腰痛患者は2800万人の文献について

腰痛2,800万人の根拠は?

最近ニュースなどで腰痛患者が2800万人になったと聞きますが、
この根拠文献は何なのだろうと調べてみました。

まず、調べていくと朝日新聞の医療サイト apital にて、
「厚労省研究班(主任研究者=吉村典子・東大病院特任准教授)」という一文があった。
ということは、厚生労働省が発表しているのだろうか?
「腰痛、推定2800万人 40~60代の4割、悩む」
http://apital.asahi.com/article/news/2013032400001.html

もう少し調べていくと、以下ブログに有力情報がありました。

「プログラミングとかブログ」
http://shirakamisauto.hatenablog.com/entry/2015/07/23/081308

どうやら、
「膝痛・腰痛・骨折に関する高齢者介護予防のための地域代表性を有する大規模住民コホート追跡研究」
http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201217001A
という研究を参照しているみたいです。


この文献によると、
腰痛2,770万人(男性1,210万人、女性1,560万人)
膝痛1,800万人(男性710万人、女性1,090万人)
だそうです。

あまりクローズアップされてませんが、
膝痛もかなり多いそうですよ。

長寿になれば、関節に負担がかかるのですね。

原因不明の腰痛患者の割合は?

さらに、原因不明の腰痛患者の割合が85%と言われている。
これは以下の厚生労働省が出しているPDFでも参照している数値です。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf
85%の根拠論文は、
What can the history and physical examination tell us about low back pain? JAMA 268: 760-765, 1992
だそうです。
ということは、日本に原因不明の腰痛患者さん(プライマリケアにおいて)は、
2,770万人 × 85% = 2,354万人
もいることになります。

原因が分かっているのは、
2,770万人 - 2,354万人 = 416万人
ということになりますね。

医学は現在、発展途上にありますので、
このような結果が現状なのですね。

2015年10月31日土曜日

小学校からの間違った身体の使い方が教育されている

いつも思うのですが、 私たちは正しい身体の使い方を教育されてきたことがないのです。

大人になってから痛くなったことの多くは、
子供のころからの姿勢や動作が原因で生じているケースがかなり多いのです。

当然本人の自覚はありません。
だって、本人はそれが最も合理的だと思っているのです。

具体的な例を挙げると、
集会があった時の校庭での”休め”の姿勢です。

千葉県ホームページより抜粋(https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kj-nanbou/shidoushitsu/documents/syuudankoudou_1.pdf

この姿勢の問題点は、骨盤が前に出ていくことにあります。

大人になってからの腰痛につながります。

同じように大人になってから痛みにつなが姿勢は多いです。
私見ですが、
小学校からの正しい身体の使い方を意識した体育教育が発達する余地があると考えます。

皆さんはどうお考えでしょうか?

2015年9月13日日曜日

Peel-back mechanism

肩関節の治療で上方へ骨頭が滑り上がることによる痛みを考える際に、 "Peel-back mechanism"(ピールバック メカニズム)という、 あまり聞きなれない言葉が出てきたので、 少しまとめたいと思います。 肩関節上方関節唇損傷(Superior labrum anterior and posterior lesion) 俗に言う、SLAP損傷での損傷原因が、 投球での減速期の上腕二頭筋腱による遠心性収縮により牽引されているためだとされています。 これを"Pulling off mechanism"という。 一方、"Peel-back mechanism"は、 Burkhartらによって考えられたSLAP損傷の発生メカニズムで、 投球の最大外旋時に上腕二頭筋長頭腱が捻られるため発生しているとしました。
the American Academy of Orthopaedic Surgeons 
「Posterior Capsular Contracture of the Shoulder」(https://www.jaaos.org/content/14/5/265/F5.expansion)参照

2015年1月8日木曜日

【杖の便利グッズ】杖が倒れないように引っ掛ける

杖を使っている人はこんな経験はないでしょうか??

「買い物のときに杖が邪魔になるので、立て掛けておくと倒れてしまう。」

私の父が片麻痺で買い物に付き合うときに、一番大変なのが財布を出すときなのです。
麻痺ではない手は力が入るので、いつも杖を持っているのです。
しかし、財布を出そうとする手も麻痺ではない手を使うので、杖をどこかに置かなくてはいけないのです。
そのときに、多くの場所では杖が上手く引っかかるところがありません。
金属製の杖は滑りやすく、すぐに倒れてしまいます。
だから、一人で買い物をするときは、レジでお会計を終え財布をしまった後には毎回のように、倒れた杖を拾っているのです。

こんな時に役にたつ商品があるので今回は紹介します。

それは、「杖の転倒防止器 転ばぬ杖」です。
実際の使っているイメージはこんな感じです。

この写真の参照サイト:http://item.rakuten.co.jp/takekuma-ya/10000086/?s-id=review_PC_il_item_03

まだ、うちの父の分は注文したばかりなので実際の写真はありません。
ですが、以前にデイサービスでリハビリを担当していた時に、利用者さんが使っていたのを思い出して、今回注文しました。

こんなに便利な物ならどこにでも売っていると思い、今日、近所の大きなホームセンターとこれまた大きなドラッグストアを数件寄ったのですが、売っていなかったのです。
カ◯◯ズの大型ホームセンターは、杖は10種類ほど売っているのに、その隣にこの商品がなかったのです。

だから、こんなに便利な物なのだから、多くの人に知ってもらわないといけないと思い、今日ブログに書くことにしました。
何人かでもこの記事が目に止まれば、役に立つかなぁと思います。

2014年12月18日木曜日

接骨院にマーケティングという考え方

私も開業して2年が過ぎようとしています。
2年前は私も考えが浅いところも多く、苦労してきました。
その当時は、「接骨院を開業するときには何が必要なのだろうか」という問いに対して、以下のように考えていました。

痛みを治すことが一番重要。
そのための技術と理論さえあれば患者さんはまた来てくれる。

確かに、正しいといえば正しいのですが、皆様は今どのように考えていますか?

実は私のその考えは、最近、この本を読んで変わりました。


どう変わったかというと、その考えは「技術屋によくある考えであり、独りよがり」だと。
本によると、「良い商品を作れば売れるはず」と考える開発チームと「もっとニーズに合ったものを」と考える営業チームで争うことがよくあるそうで、これを解決するのが会社としてどういう会社にしていくかの戦略であるそうだ。

確かに、接骨院のターゲットも考えていない(全ての人を相手にしようとしていた)し、バトルフィールドも考えていなかった。
そして、自社の強みはあるが、その強みを一貫して広告などで押し出せていなかった。
社員の評価も会社として目指す方向と一貫性がなくてはいけない。

ちょうど今の自分の悩みについてヒントをくれる、とっても刺激的な本でした。

密着軸のスタバと手軽軸のドトールの違い
ファーストフードのマクドナルドは、コーヒーショップのドトールと競合する
シャネルが来店すると割引するという広告で新規のお客さんを集めてはいけない
などたくさんの気づきがありました。

「マーケティングって何?」って方や、「読んだけどいまいちイメージできない」という方は以下の2つの本から見ていくとすごくわかりやすいです。
私もこの2つは読みました。
小説のように登場人物が経営が上手くいかないイタリア料理店で、マーケティング手法を使って経営者として成長していく内容です。
上の本は、売れない店を売れるようにしていく内容で、下の本はその続編として、強力なライバルに打ち勝つ強い店づくりとしてマーケティングが学べる構成になっています。
1冊2〜3時間ほどあれば読めます。

 

 

以上、マーケティングの本の紹介でした。
接骨院にもマーケティングの手法を取り入れて、時代に即した経営を行っていくことが、業界を高めていくのではないか、と思っています。
参考になればと思います。