2011年5月27日金曜日

腱紐

深指屈筋・浅指屈筋のMPより遠位の栄養血管に「腱紐」というものが関与しているそうだ。

学校では習ったことはなく、初めて知りました。

屈筋腱損傷などでオペ後に癒着することがあるそうです。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

≪今回の参考資料≫
 『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』 P226
 『プロメテウス 解剖学アトラス』 P351

2011年5月6日金曜日

職場を辞めたいときは

前の記事の中で、新人で辞めることが多い事が話題になった。
しかし、それはその人だけで起こることじゃない。
みんなにもつらい時がある。

もし、このブログを見て辞めようか悩んでいる人がいたら見てほしい。
自分は下のように考えるようにしている。
現職場で辞めたいときもあった。
でも、自分を問い詰め治すと答えは一つしかない。

早く一人前になり開業する。そのためにこの職場でしっかり学ぶ。
そう考えるとどうにか頑張れた。


今そこで逃げ出しては、どこ行っても逃げ出すのではないか?

次は今より良い環境か?
いや悪い環境かもしれない?

そのときも文句を言って辞めてしまうのか?
そしていつまでもスキルは身に付かず、将来は見えてこない。
一ヵ所で長くいるのと、何ヵ所も転々とするのではスキルの深さが違うと思う。

だから、今をふんばらないといけない。
よく「石の上にも3年」という。だから、3年だけ頑張ってみよう。
その3年後に次をどうするか考えればいい。

そこに学ぶことがなければ、違うところで働く。

それでも今すぐに辞めたいときはある。
そうしたら、自分がなぜこの職場で働こうと考えたのか書き出してみよう。
職場のダメなところではなく、良いところを書きだそう。
それを身につける為に入ったはずだ。少なくともそれを期待して自分で就職した。
その全てを諦めていいなら辞めて別の場所でやり直す。
ただし、その選択の責任は自分が負う。
底の浅い経験はスキルにならない。
つまり、無駄な時間になる。

さて振り出しに戻った修行は、また次の職場でやらなくてはいけない。
自分のなりたい人生はその分遅れる。

だから、続けることが人生の近道なんだ。
意味がある道なら、つらくても歩き続けるしかない。



どうか自分の社会の生き方を考えて辞めるかどうか考えてほしい。
後悔だけはしてほしくない。

人を育てるということ

GWは少し遠くに食事に行ったくらいで旅行にいってませんでした。
何をしていたかというと、「コーチ・カーター」というDVDをみてました。

今まで見たことはなく少し古い作品(2005年公開)ですが、名作でした。

あらすじは、リッチモンド高校という勉強の成績のふるわない学校のバスケットボール部を再興するという話。
荒れている生徒たちと、同校バスケ部OBで地元に住むコーチ・カーターとのやりとり人間味あふれるものでした。
エンディングの様子からこれはおそらく史実なのだと思います。


弱小だったバスケ部で部員たちは、試合の後は誰が原因かお互いをののしりあう状態だった。
だが、カーターの厳しい指導のおかげで、練習を人一倍行い、そしていつしか勝つことが当たり前のように強いチームに変わる。
やがて、全学生や地元の住民は高校の勝利を楽しみにするようになる。

舞台となる地域は治安が悪く有名で、街は浮浪者・売人などが歩きまわる。
そこで同校に入学してくる学生はやがて卒業して、その社会に出るとしても将来は約束されているものではなかった。
むしろ、アフリカ系アメリカ人の33%は逮捕される、という暗い未来しか見えない。

コーチという立場に求めるものは校長も、両親も、地元の住民も皆が勝利することを求める。
アメリカでは地元の高校のバスケが勝った負けたで街が大騒ぎするみたい。そういう文化なのだろう。)
学生たちはバスッケトが強ければ良いと考え、勉強などは二の次。
出席日数が足らず、成績不良で卒業すら危ない状態となる。
両親ですら卒業後は、プロ選手にでもなれればいいから勉強は諦めている。

そんな中、カーターは体育館を閉鎖し、部活時間に勉強をするように指導する。
スカウトが来るような有名校との試合は当然キャンセル。
勉強ができずに卒業したら社会に出ないといけないが、その貧困の社会にでていくのは学生である。
プロになれればいいが、全員がそうなるのではない。
大学に行けば就職に有利となる。苦労せず生きていける。
だから勉強が必要だ。



なんか日本の社会にも通じる話だなぁと思った。
学歴社会はなんの意味があるんだ。などと言うことに答えが出せない日本の学生に見てほしい。

バスケットや勉強を通じて社会の規律を守り生きることとは何かを教える姿勢に、人を育てるとはどうあるべきかを考えさせられました。
でもなんだか自分の仕事に通じるなぁ。
整形や講師にしても、いつか自分で接骨院を開業するにしても。

現職場でも新人が辞めることが多い。半分はやめてしまう。
その人は自分の人生を将来にわたって考えているのだろうか?
以前から社会で生きるということを考えていない新人が多い感じがしていた。
だから、仕事に対する姿勢を教えようとしている。

何となくだけど、その考えがこの映画をみて上手くまとまった気がする。

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2011年5月3日火曜日

人を育てる会社

今日は開業した先輩と飲み、熱く語り、色々と考えるところがあったので、その思いを書こうと思います。

今、先輩は悩んでいるそうで、「人を育てるのが難しい」と言ってました。

 従業員の中に、現状に満足してしまい努力しない者、見えないところでサボっている者、などがいる。
 でもそれは、仕方ないことなのだろう。
 しかし、何よりそれらの従業員を引っ張っていくリーダーがいない。
 また、彼らをそのように育てていくのは難しい。

やる気のある人は育っても次々に開業していく事が多いのは確かです。
しかし、この業界は資格者が増え、開業者が増え、接骨院が増え、飽和状態になる。
その先は競争が激しくなり、開業することがおいしいことではなくなる。
じゃあ、会社員になるように、生涯にわたって接骨院勤務という人も増えると思います。

接骨院として人材が残りやすい時代になってくると思います。
じゃあ、優秀な人得にどうやって残ってもらうか。

それは会社(接骨院)の魅力を上げるしかないのでしょう。
給料がいい、一人前になる経験を積める、人間関係が良好である、などなど挙げたらきりがない。

そうやって優秀な人材を育てた会社が、他院との競争で勝ち抜き生き残っていけるのではないか。
そして、その積み重ねが柔整業界のレベルを引き上げていくのではないか。

などと話をしていた。
とても有意義な時間でした。

さらに、最後に二人で意気投合したのが、

 魅力的な会社にし競争に勝ち残ることは会社のためだけではない。
 社員のためであり、業界のためでもあり、何よりも患者さんのためになるようにしたい。

ということでした。
自分も開業したら、日本のためになるように理念を持ち続けたいと思いました。

2011年5月1日日曜日

柔整師として最新の情報を手に入れよう

自分がテニスを趣味としており、学生のときテニスコーチとして働いたことのある経験より、スポーツ医学に関して興味がある。
そのため、定期購読している雑誌がある。それが、

Sportsmedicine(スポーツ・メディスン)

である。

この雑誌はスポーツ医学に関する最新の情報が手に入るので、とてもためになっている。
というより、一般の患者さんにも適用できる情報・知識があるので、日常の臨床にとても有益である。
この雑誌はよくあるトレーナー本ではなく医療関係者を対象としているため、医学的な情報を含むのでぜひ興味があれば読んでいただきたい。

今回の『Sportsmedicine No.130』では特集が「リコンディショニング」だった。
インタビューが、アスレチックトレーナー(AT)、鍼灸・マッサージ師、理学療法士、整形外科医の4名に行われている。

後半の3名はスポーツ選手が外傷復帰後に行うようなトレーニングを、一般の患者さんにも治療として行っている。
そのため、話がとても参考になる。

中でも、面白いと思ったのが整形外科医へのインタビューである。
「スポーツ選手に行うリハビリデーションは、一般の人のリハビリデーションにフィードバックできる。だから、スポーツ選手のリハビリデーションを勉強することは大きな意味がある。」
「そのまま高齢者に応用はできませんが・・・」

スポーツ選手の現場復帰は、短期間で以前の機能が求められる。
そのリハビリというのは、いわば無駄をなくし本当に効果的な治療が求められるということだと思う。

その最新の情報は常に知っておきたい。アンテナは張っていないと情報は手に入らない。
この手の雑誌は決して安くはないが、いくつかい見た中で最も接骨院の治療の参考になると思う。
この雑誌はお勧めできる。

今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクより定期購読を。