2011年5月6日金曜日

人を育てるということ

GWは少し遠くに食事に行ったくらいで旅行にいってませんでした。
何をしていたかというと、「コーチ・カーター」というDVDをみてました。

今まで見たことはなく少し古い作品(2005年公開)ですが、名作でした。

あらすじは、リッチモンド高校という勉強の成績のふるわない学校のバスケットボール部を再興するという話。
荒れている生徒たちと、同校バスケ部OBで地元に住むコーチ・カーターとのやりとり人間味あふれるものでした。
エンディングの様子からこれはおそらく史実なのだと思います。


弱小だったバスケ部で部員たちは、試合の後は誰が原因かお互いをののしりあう状態だった。
だが、カーターの厳しい指導のおかげで、練習を人一倍行い、そしていつしか勝つことが当たり前のように強いチームに変わる。
やがて、全学生や地元の住民は高校の勝利を楽しみにするようになる。

舞台となる地域は治安が悪く有名で、街は浮浪者・売人などが歩きまわる。
そこで同校に入学してくる学生はやがて卒業して、その社会に出るとしても将来は約束されているものではなかった。
むしろ、アフリカ系アメリカ人の33%は逮捕される、という暗い未来しか見えない。

コーチという立場に求めるものは校長も、両親も、地元の住民も皆が勝利することを求める。
アメリカでは地元の高校のバスケが勝った負けたで街が大騒ぎするみたい。そういう文化なのだろう。)
学生たちはバスッケトが強ければ良いと考え、勉強などは二の次。
出席日数が足らず、成績不良で卒業すら危ない状態となる。
両親ですら卒業後は、プロ選手にでもなれればいいから勉強は諦めている。

そんな中、カーターは体育館を閉鎖し、部活時間に勉強をするように指導する。
スカウトが来るような有名校との試合は当然キャンセル。
勉強ができずに卒業したら社会に出ないといけないが、その貧困の社会にでていくのは学生である。
プロになれればいいが、全員がそうなるのではない。
大学に行けば就職に有利となる。苦労せず生きていける。
だから勉強が必要だ。



なんか日本の社会にも通じる話だなぁと思った。
学歴社会はなんの意味があるんだ。などと言うことに答えが出せない日本の学生に見てほしい。

バスケットや勉強を通じて社会の規律を守り生きることとは何かを教える姿勢に、人を育てるとはどうあるべきかを考えさせられました。
でもなんだか自分の仕事に通じるなぁ。
整形や講師にしても、いつか自分で接骨院を開業するにしても。

現職場でも新人が辞めることが多い。半分はやめてしまう。
その人は自分の人生を将来にわたって考えているのだろうか?
以前から社会で生きるということを考えていない新人が多い感じがしていた。
だから、仕事に対する姿勢を教えようとしている。

何となくだけど、その考えがこの映画をみて上手くまとまった気がする。

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