2014年1月21日火曜日

続運動機能障害症候群のマネジメント—頸椎・胸椎・肘・手・膝・足

久しぶりの更新です。

開業して院内業務に追われ、自分の勉強時間も減っており前に進んでいない気がしている最近です。

さて、久しぶりにオススメの本があるので紹介したいと思っております。

それは、「続運動機能障害症候群のマネジメント―頸椎・胸椎・肘・手・膝・足」です。


出会ったきっかけは話すと長くなるのですが、
蒲田和芳先生(広島国際大学保険医療学部 准教授)のオススメの本なのです。

蒲田先生はPTで、コアセラピーの著書で知っていました。

その後、たまたま講演のDVDを購入し、治療への考えについて共感できるものがあり、DVDの中で先生のお勧めする本を買ってみたのです。

それが「続運動機能障害症候群のマネジメント―頸椎・胸椎・肘・手・膝・足」なのです。

著者は Shirley Sahrmann というアメリカのPTです。

読んでみて非常に驚くのが、次のような考えでした。
現在定義されている疾患はDr.のための疾患であって、それはPTがとらえている疾患の病態とは違うので、PTが関わる運動器疾患を定義し、検査法や治療法を確立することで、その疾患に関してはPTが診断することができるように社会から信頼されるようにしていきたい、という考えだ。
これが実現すれば、医師が運動器疾患に異常のある患者さんを、詳細な診断を依頼するためにPTへ紹介する社会が来るかもしれない。

また、こうも言っている。
患者は運動器疾患の予防のために年に1回は定期検診をするべきである。身体に機能的異常がないか早期発見をし、身体にストレスのかかる部位を発見し、早期に治療をすることで医療費を削減できるだろう、と。

これはすばらしい考えだと思う。
社会の中で必要とされる存在になっていくことが、PTの地位を向上させ、職業として安定したものにしていく事何だと思う。
これだけの意思に僕ら柔道整復師も見習っていかなくてはいけないと思う。

内容の詳細はここでは控えるが、変形が生じるメカニズムを具体的な症例を挙げて説明している。

痛みの多くは日常生活の中の動作などに起因しているので、それを注意深く観察し、正しい運動に修正することで、痛みを軽減できるとの考えが展開されている。

ここ最近で出会った中で、最高の著書であると思います。

※ちなみにこの一つ前の著書も併せて購入することがオススメ!
なぜなら、これは同じ内容ではなく、腰・股関節・肩甲帯について書いているため、最新版とは内容が異なる。最新版からもこちらを参照するようにと省かれていることが多い。
特に治療法としてのエクササイズはこちらの著書に多く載っているので、そのためにも合わせて購入したい。↓↓↓↓

運動機能障害症候群のマネジメント―理学療法評価・MSBアプローチ・ADL指導




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