2011年10月18日火曜日

日本の「誇り」

昨日に続き今日は「誇り」のお話。

今日は帰宅後、ハードディスクに保存してあったTBSの日曜劇場「南極大陸」というドラマを見ました。

そのお話は、戦後に世界から敗戦国というレッテルを貼られ自信を失っている日本が、南極大陸へ向かうことにより、世界と互角に渡り合い、自信を取り戻していく過程を描くというストーリーだ。

前回の投稿での話とつながっている!と、見ていて思ったのです。
試行錯誤の上に自信は成立するのです。

戦争で負けることにより、いったん自信を失ったが、それでも挫折することなく再生した日本の姿を、現在の日本の姿に重ね合わせたかったのでしょう。

震災なんかに負けるな。
がんばろう、日本。

というわけでしょう。

確かに、このドラマを見ていると勇気がわいてくるのです。
「その夢には、日本を変える力がある」
がキャッチコピーです。

現代の政治には言いたいことが、山ほどありますし、
利権を食い物にしている人を多くニュースで見ます。

しかし、どんなことがあろうと、昔の先人達が努力した日本を、
僕らの世代で衰退させるわけにいかないのです。
そう思うのです。

翻って、柔道整復師には何ができるのでしょうか。
個人的な見解だが、医療費削減に貢献することが、柔整師の役割ではないか、と考えます。

整形外科勤務なので、レントゲンを多く撮って、投薬をしていることで、
症状が寛解していく患者さんを多く見ます。

当然それは良いことです。

ただ、柔整師にも結果的に同じ症状を寛解できるものもあるでしょう。
整形外科に通院しても治せない症状を治すこともあるでしょう。

それらを通じて、医療費の安い柔整界が努力することで日本に貢献するのです。

ですから、保険請求を食い物にするなんて、もってのほかでしょう。
地道な努力をして対価をもらうこと以外に、生き残る道はないのでしょう。

こんなことを言い出すとDrから目を付けられるかもしれませんが、
上手く住み分ければ大丈夫だと思います。

整形外科でしか治せない症例は数多くあります。
もし、そういう症例があれば、すぐに紹介します。
もし、そうでないならしっかり治します。

当然、柔整師に高いレベルを要求されます。
経験のみで、何となく治療するではダメでしょう。

しっかり、努力を続けていけば、患者さんは柔整師を支持してくれるでしょう。

世間が支持してくれれば、国も認めるでしょう。

そして、柔整師が日本に貢献できるのでしょう。

2011年10月17日月曜日

自信を持つための唯一の道は、失敗すること

閉じこもり
オタク
草食系

これらは「プライドばかりが高くて、自信のない」若者の姿である。
と、TBSラジオの「荒川強啓 デイ・キャッチ!2011年10月14日(金)放送分「デイキャッチャーズボイス」というコーナーを聴いていて、

宮台 真司さんが言っていました。

子育て真っ最中の自分は共感したので、自分のためにも少しまとめてみます。

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自信とは、「試行錯誤に裏打ちされた自己信頼」
プライドとは、「根拠のない自信」

子供を過保護に育てて、「すごい」とばかり言われて育ち、
それを真に受けた子供には、プライドが身についてしまう。

プライドを壊されたくないという気持ちは、色々な行動を制御する。
プライドを壊されたくないから、壊されるような場所には出ていかない。
他流試合をしない、優秀な人が集まる場所に出ていかない。
嫉妬に駆られて、自分より優れた人の足を引っ張ってしまう。

最近はプライドばかりが高くて、自信の少ない人が増えている。

なぜなら、こんなことが多くあるからだ。
子供の喧嘩に介入することによって、子供同士の喧嘩をさせない。
トラブルが含まれるコミュニケーションをとらせない。

しかし、世の中は違う。実際にプライドを傷つけられるようなことがよくある。
自分のプライドを破るようなトラブルにも直面する。

そのため、そのようなトラブルを解決できる人間しか、仕事での成功はない。
(おそらく、幼小児から試行錯誤を繰り返し、自信を持った人間しかプライドが破られるようなトラブルを解決できない、ということ)

プライドは試行錯誤を抑止してしまう。
プライドが高い人間は試行錯誤ができないので、自信ができない。
だから、プライドばかりが高くて、自信のない連中がたくさんいる。

この失敗したくない連中は勝てる勝負しかしない。

最近増えている、仕事を辞める若者はプライドが傷つきたくないから、
負けるかもしれない勝負から撤退している。

問題なのは、こういったプライドばかり押し付けている社会だ。

そして、自信をつけることは幼小児から始めなくてはいけない。

最近はこんなことがある。
幼稚園の先生に子供の喧嘩に仲裁してもらう。
親にとってはわずらわしさがなくなるからいい。
だが、子供の試行錯誤を阻害するということなのだろう。
これによって、子供の自信形成がされない。
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これって結構、自分の人生を振り返っても共感できるし、
自分の人生の中でこの考え方は重要だと思っていたので、
話を聴いてとてもクリアになった気がします。
子供の育て方の参考にできたらと思います。


追記 − 外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法

前回書いた、『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』についての追加情報です。

読み進めていって気付いたことで、
これは広尾整形外科の治療方針をまとめた本なのでは、と思うようになりました。

執筆者の欄に有名な先生方が数名いらっしゃいますが、
執筆分量としてはそれほど多くなく、
内容の多くは広尾整形外科勤務の理学療法士さんが執筆しているようです。

ホームページを拝見する限り、トップの主任さんなどは予約制となっており、
患者さんの信頼の厚い先生なのだと思われます。
それだけ、しっかり勉強しているのでしょう。

また、この本の編者である小関博久先生は、理学療法士の専門学校『東都リハビリテーション学院』の学院長でもあり、広尾整形外科の院長でもあるのです。
教育者であり、そのもとできっと優秀なPTが育ち、整形外科にて日々実践している治療法がこの本に記載されているはずです。

広尾整形外科は以前、テレビで「レッドコード」という新しい治療方法を実践する整形外科として見たこともあり、常に新しい知識を積極的に取り入れているのでしょう。
広尾整形外科のホームページでは「スリング」と表現されています。



今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

2011年10月8日土曜日

外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法

最近、読み始めた本はこれです↓
まだ、変形性股関節症(最初の項目)しか見始めていませんが、かなり良さそうです。

以前に『理学療法ハンドブック』を紹介しましたが、これは網羅的ではあり、関節拘縮や浮腫など臨床で多く発生する症状を調べるのには適した、分厚い教科書的な本でした。

一方で、腰痛の評価にはこんなテストをやります。股関節痛と仙腸関節痛とはこのテストで鑑別してください。という感じで疾患別の記述は、そのテスト法によってどこにストレスがかかり、それをどう評価していいのか、どう治療につなげていいのかわかりづらく、臨床と上手くつなげられませんでした。

これを解決してくれる本が『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』です。
病態 ⇒ 評価 ⇒ 治療
この流れで記述してあります。

評価に関して今まで見たいくつかの本で、腰痛の患者さんに、立位の前後屈・左右側屈・左右回旋をさせ、座位でも同様にテストを行う記述をみます。
その意味が、この本の変形性股関節症の項目を読み、初めてなぜそれを行うのかわかってきたような気がします。

このように、これから読み進めていくのに、新しい知見をもたらしてくれるものと期待できます。

退行変性疾患がメインテーマなので、

  1. 変形性関節症(股・膝・足・肘・手指)
  2. 変形性脊柱症
  3. 肩関節周囲炎
  4. 骨粗鬆症

と接骨院の先生方にも有益な情報があると思います。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

2011年10月1日土曜日

「上肢運動器疾患の診かた・考えかた」を読み終えて

昨日、ようやく最近読んでいた「上肢運動器疾患の診かた・考えかた 関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ」を読み終えました。

著作権があるので、特に記憶に残る部分を簡単に紹介したいと思います。

肩関節は「運動療法のための機能解剖学的触診技術」などに書かれている内容や、
「Sportsmedicine」などを読んでいる内容と同様の内容だったため、
個人的には新しい知見などはなかったように思います。

ただ、自分の中であいまいだった考え方などが別の視点から書かれていたり、
上手くまとめられていて良いと感じました。

これだけでも、買った価値あるなと思いました。

特に関心を持って読めたのが、指関節でした。

今まで臨床現場では、あいまいな知識と理解のために、
漫然と中手骨・基節骨骨折の後療法を行ってました。

バイブラの後、手掌・手背をコネコネとマッサージしてほぐし、
骨折指の掌背側を少しマッサージして・・・、
と全体的にほぐして浮腫による組織の癒着をとる、という感じでした。
どの組織をターゲットに治療すれば指の可動域が出せるかなど、
あまり深く考えていなかったのです。

ですが、この本のおかげで指の解剖をもとに
どうアプローチすればいいかイメージできるようになりました。

矢状索や側索・骨間筋腱膜の移動距離の改善を行う、
というのはなるほどと思いました。

理解を深めるためにも、近いうちもう一回読みなおそうと考えてます。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
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