2011年10月18日火曜日

日本の「誇り」

昨日に続き今日は「誇り」のお話。

今日は帰宅後、ハードディスクに保存してあったTBSの日曜劇場「南極大陸」というドラマを見ました。

そのお話は、戦後に世界から敗戦国というレッテルを貼られ自信を失っている日本が、南極大陸へ向かうことにより、世界と互角に渡り合い、自信を取り戻していく過程を描くというストーリーだ。

前回の投稿での話とつながっている!と、見ていて思ったのです。
試行錯誤の上に自信は成立するのです。

戦争で負けることにより、いったん自信を失ったが、それでも挫折することなく再生した日本の姿を、現在の日本の姿に重ね合わせたかったのでしょう。

震災なんかに負けるな。
がんばろう、日本。

というわけでしょう。

確かに、このドラマを見ていると勇気がわいてくるのです。
「その夢には、日本を変える力がある」
がキャッチコピーです。

現代の政治には言いたいことが、山ほどありますし、
利権を食い物にしている人を多くニュースで見ます。

しかし、どんなことがあろうと、昔の先人達が努力した日本を、
僕らの世代で衰退させるわけにいかないのです。
そう思うのです。

翻って、柔道整復師には何ができるのでしょうか。
個人的な見解だが、医療費削減に貢献することが、柔整師の役割ではないか、と考えます。

整形外科勤務なので、レントゲンを多く撮って、投薬をしていることで、
症状が寛解していく患者さんを多く見ます。

当然それは良いことです。

ただ、柔整師にも結果的に同じ症状を寛解できるものもあるでしょう。
整形外科に通院しても治せない症状を治すこともあるでしょう。

それらを通じて、医療費の安い柔整界が努力することで日本に貢献するのです。

ですから、保険請求を食い物にするなんて、もってのほかでしょう。
地道な努力をして対価をもらうこと以外に、生き残る道はないのでしょう。

こんなことを言い出すとDrから目を付けられるかもしれませんが、
上手く住み分ければ大丈夫だと思います。

整形外科でしか治せない症例は数多くあります。
もし、そういう症例があれば、すぐに紹介します。
もし、そうでないならしっかり治します。

当然、柔整師に高いレベルを要求されます。
経験のみで、何となく治療するではダメでしょう。

しっかり、努力を続けていけば、患者さんは柔整師を支持してくれるでしょう。

世間が支持してくれれば、国も認めるでしょう。

そして、柔整師が日本に貢献できるのでしょう。

2011年10月17日月曜日

自信を持つための唯一の道は、失敗すること

閉じこもり
オタク
草食系

これらは「プライドばかりが高くて、自信のない」若者の姿である。
と、TBSラジオの「荒川強啓 デイ・キャッチ!2011年10月14日(金)放送分「デイキャッチャーズボイス」というコーナーを聴いていて、

宮台 真司さんが言っていました。

子育て真っ最中の自分は共感したので、自分のためにも少しまとめてみます。

-----------------------------------------------
自信とは、「試行錯誤に裏打ちされた自己信頼」
プライドとは、「根拠のない自信」

子供を過保護に育てて、「すごい」とばかり言われて育ち、
それを真に受けた子供には、プライドが身についてしまう。

プライドを壊されたくないという気持ちは、色々な行動を制御する。
プライドを壊されたくないから、壊されるような場所には出ていかない。
他流試合をしない、優秀な人が集まる場所に出ていかない。
嫉妬に駆られて、自分より優れた人の足を引っ張ってしまう。

最近はプライドばかりが高くて、自信の少ない人が増えている。

なぜなら、こんなことが多くあるからだ。
子供の喧嘩に介入することによって、子供同士の喧嘩をさせない。
トラブルが含まれるコミュニケーションをとらせない。

しかし、世の中は違う。実際にプライドを傷つけられるようなことがよくある。
自分のプライドを破るようなトラブルにも直面する。

そのため、そのようなトラブルを解決できる人間しか、仕事での成功はない。
(おそらく、幼小児から試行錯誤を繰り返し、自信を持った人間しかプライドが破られるようなトラブルを解決できない、ということ)

プライドは試行錯誤を抑止してしまう。
プライドが高い人間は試行錯誤ができないので、自信ができない。
だから、プライドばかりが高くて、自信のない連中がたくさんいる。

この失敗したくない連中は勝てる勝負しかしない。

最近増えている、仕事を辞める若者はプライドが傷つきたくないから、
負けるかもしれない勝負から撤退している。

問題なのは、こういったプライドばかり押し付けている社会だ。

そして、自信をつけることは幼小児から始めなくてはいけない。

最近はこんなことがある。
幼稚園の先生に子供の喧嘩に仲裁してもらう。
親にとってはわずらわしさがなくなるからいい。
だが、子供の試行錯誤を阻害するということなのだろう。
これによって、子供の自信形成がされない。
---------------------------------------------------

これって結構、自分の人生を振り返っても共感できるし、
自分の人生の中でこの考え方は重要だと思っていたので、
話を聴いてとてもクリアになった気がします。
子供の育て方の参考にできたらと思います。


追記 − 外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法

前回書いた、『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』についての追加情報です。

読み進めていって気付いたことで、
これは広尾整形外科の治療方針をまとめた本なのでは、と思うようになりました。

執筆者の欄に有名な先生方が数名いらっしゃいますが、
執筆分量としてはそれほど多くなく、
内容の多くは広尾整形外科勤務の理学療法士さんが執筆しているようです。

ホームページを拝見する限り、トップの主任さんなどは予約制となっており、
患者さんの信頼の厚い先生なのだと思われます。
それだけ、しっかり勉強しているのでしょう。

また、この本の編者である小関博久先生は、理学療法士の専門学校『東都リハビリテーション学院』の学院長でもあり、広尾整形外科の院長でもあるのです。
教育者であり、そのもとできっと優秀なPTが育ち、整形外科にて日々実践している治療法がこの本に記載されているはずです。

広尾整形外科は以前、テレビで「レッドコード」という新しい治療方法を実践する整形外科として見たこともあり、常に新しい知識を積極的に取り入れているのでしょう。
広尾整形外科のホームページでは「スリング」と表現されています。



今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

2011年10月8日土曜日

外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法

最近、読み始めた本はこれです↓
まだ、変形性股関節症(最初の項目)しか見始めていませんが、かなり良さそうです。

以前に『理学療法ハンドブック』を紹介しましたが、これは網羅的ではあり、関節拘縮や浮腫など臨床で多く発生する症状を調べるのには適した、分厚い教科書的な本でした。

一方で、腰痛の評価にはこんなテストをやります。股関節痛と仙腸関節痛とはこのテストで鑑別してください。という感じで疾患別の記述は、そのテスト法によってどこにストレスがかかり、それをどう評価していいのか、どう治療につなげていいのかわかりづらく、臨床と上手くつなげられませんでした。

これを解決してくれる本が『外来整形外科のための退行変性疾患の理学療法』です。
病態 ⇒ 評価 ⇒ 治療
この流れで記述してあります。

評価に関して今まで見たいくつかの本で、腰痛の患者さんに、立位の前後屈・左右側屈・左右回旋をさせ、座位でも同様にテストを行う記述をみます。
その意味が、この本の変形性股関節症の項目を読み、初めてなぜそれを行うのかわかってきたような気がします。

このように、これから読み進めていくのに、新しい知見をもたらしてくれるものと期待できます。

退行変性疾患がメインテーマなので、

  1. 変形性関節症(股・膝・足・肘・手指)
  2. 変形性脊柱症
  3. 肩関節周囲炎
  4. 骨粗鬆症

と接骨院の先生方にも有益な情報があると思います。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

2011年10月1日土曜日

「上肢運動器疾患の診かた・考えかた」を読み終えて

昨日、ようやく最近読んでいた「上肢運動器疾患の診かた・考えかた 関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ」を読み終えました。

著作権があるので、特に記憶に残る部分を簡単に紹介したいと思います。

肩関節は「運動療法のための機能解剖学的触診技術」などに書かれている内容や、
「Sportsmedicine」などを読んでいる内容と同様の内容だったため、
個人的には新しい知見などはなかったように思います。

ただ、自分の中であいまいだった考え方などが別の視点から書かれていたり、
上手くまとめられていて良いと感じました。

これだけでも、買った価値あるなと思いました。

特に関心を持って読めたのが、指関節でした。

今まで臨床現場では、あいまいな知識と理解のために、
漫然と中手骨・基節骨骨折の後療法を行ってました。

バイブラの後、手掌・手背をコネコネとマッサージしてほぐし、
骨折指の掌背側を少しマッサージして・・・、
と全体的にほぐして浮腫による組織の癒着をとる、という感じでした。
どの組織をターゲットに治療すれば指の可動域が出せるかなど、
あまり深く考えていなかったのです。

ですが、この本のおかげで指の解剖をもとに
どうアプローチすればいいかイメージできるようになりました。

矢状索や側索・骨間筋腱膜の移動距離の改善を行う、
というのはなるほどと思いました。

理解を深めるためにも、近いうちもう一回読みなおそうと考えてます。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

2011年9月19日月曜日

マラソン中にpodcastで時間の有効活用

最近、メタボにならないように必死に頑張ってマラソンをしています。

そこで、お勧めがあるので紹介します。

それは、podcastというサービスです。

知らない人がいると思うので、簡単に表現すると、
「録音されたラジオをダウンロードし、いつでも聞けるモノ」という感じ。

僕の場合はこれをいつもランニング時に聞いているのですが、
何が便利かというと、時間の有効活用ができる点です。

ニュースをみる時間とマラソンを一緒にできるたらいいと思って聞き始めたので、
僕の場合はマラソンをしながらニュース番組を視聴しています。

何を聴いているかというと、以下です。

  1. 荒川強啓のデイキャッチ
  2. 伊藤洋一のRound Up World Now!
  3. NHK world news



しかも、これらニュースを2倍速で聞くとさらに時間節約です。

ただ、気を付けなくていけないのは、2倍速再生ができてpodcastが聴ける機器は少ないです。
僕の知っている限りipod touchはOKなので、興味があれば使ってみてください。

2011年9月15日木曜日

上肢運動器疾患の診かた・考え方

前回紹介した本の中で、「上肢運動器疾患の診かた・考えかた」という本を紹介(このページ)しました。

実際に読んでみての感想ですが、よくある教科書のような疾患を羅列した内容ではなく、
筆者が臨床で考えていることを示し、それにどうアプローチしていくかを示した本です。

表紙の帯にこう書いてあります。

「理学療法士/作業療法士に必要なのは機能解剖学と生理学の知識です!」

まさに、これには同感です。

まず、人間の構造を良く理解し、運動器疾患がどのように生じるのかを理解できないと、
キチンとした治療は行えません。

やみくもに手技に走る、昔からの定説の教科書通りの治療を行うなど、
その基本を飛び越えて漫然と治療を行うなんて、治療家の姿勢としては尊敬できません。

この本を読めば、きちんと勉強されているであろう理学療法士が、
どのように疾患にアプローチしているかの一部が理解できます。

内容としては、「解剖知識⇒鑑別⇒治療法」の順で書いてあり、
臨床にすぐに使えるのではと思います。

これが唯一の解答ではないことを踏まえても、一読するに値する本だと思います。

ぜひ、同様の内容で下肢・腰部などを出版して欲しいと思います。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。



2011年9月1日木曜日

皮膚疾患の本

皮膚疾患の良い本を見つけました。

やはり、画像が多く載っていなくては意味ないですね。

感染症なのかどうかの判断は、臨床の現場では重要なことですね。

ここに電療をしてもいいのか、温熱はどうなのか?

そういった患者さんは突然きて、悩まされます。

ぜひ、この一冊を治療現場に!

↓↓アマゾンにリンクしてます。興味があれば、買ってみてください。




2011年8月27日土曜日

今日、本屋に行って

何か良い本はないかと思い、池袋のジュンク堂に行ってきました。
パラパラとめくって良さそうと思えたものを載せておきます。

まだ、読んでないですが、もし良い内容があればブログに書き込もうかと思います。

↓↓アマゾンにリンクしてます。興味があれば、買ってみてください。



運動療法学―障害別アプローチの理論と実際を書いた「市橋 則明」先生の編集。
こんな治療法をするんだなと参考までに。運動療法を用いた治療法が多い印象。




中身をみて「関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション 上肢」と同じ図が多用されている。
参考文献をみるとやはり整形外科運動療法ナビゲーションが参照されている。
なので、第1線の理学療法士が他の文献などと交えて整形外科運動療法ナビゲーションの内容を一歩進めた内容となっていると思う。
内容が上肢のみと限定されるのが残念だ。




頻度の多い骨折の治療法が書いてあった。
骨折の後療法の本はなかなか良さそうなのがないので購入した。
それだけでなく肩関節拘縮、肩関節周囲炎や変形性膝関節症など参照になりそうなのがあった。
内容はなかなか良さそう。最新の知見も入っていそうだった。
目次は文光堂のHP

2011年8月8日月曜日

Sportsmedicine 133

今日は時間もあったので「Sportsmedicine」という雑誌を読んだのですが、久々に面白い内容だった。

やはり、自分の興味のある記事とない記事があるが、以前より定期購読している。
最新情報は雑誌からしか手に入らないからだ。

今回の内容は、以前から僕がお薦めしている本(下記記載)を踏まえて読むと、とても良い内容だった。
関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢
関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―下肢・体幹

上記2冊を読み終えたのなら、ぜひ今回のスポーツメディスンを読んでほしい。

肩・肘・股関節と腰部・膝の4部位を臨床でどのように治療していけば良いかが書いてある。

例えば、岡西尚人先生(平針かとう整形外科 理学療法士)より引用すると。

 以下4つのTestを用いて股関節周囲のタイトネスチェックを行う。
  1.Thomas test
  2.Ober test
  3.大腿直筋の短縮度評価
  4.SLR test
 各筋の治療を足部、腰部よりアプローチする。

詳細は手にとって見てください。

上記本だけでは理解しづらい部分も、今号の雑誌を読めば理解が深まります。

ちなみに、バックナンバーは発行元のブックハウス エイチディのHPより。(バックナンバーのページへの直接リンクはこちら
--------------------------------------------------------------------------
最新情報は雑誌で得るものだと思います。
参考になったという方はこちらより定期購読をお願いします。1冊1050 ⇒ 909円とお得に。


2011年7月21日木曜日

欲しい時計

ちょっと最近気になるものがあります。

それはブレゲの時計です。名前はタイプⅩⅩⅡです。

とても高くて買えませんが、欲しい。。。

こんなやつです↓↓↓


ほんとGoodです。

いつか欲しいですね。

筋弛緩の方法 - マッサージについて

柔道整復師が施術中に筋肉の緊張が高まっているのをほぐす必要が出てくる。
その時に行う手技としてマッサージがある。

原因は長期不使用による拘縮や長時間の使用による肩コリのような症状など様々である。

自分の勤務する整形では、手技の統一はされておらず揉捏法でほぐすことをメインとするを多用する方法と、指圧に近く圧迫法をメインとする方法の2種類に分かれる。

どちらが優れているのかというのは、あくまで患者さんの評価・感覚であって、好きか嫌いかは患者さん一人一人にあると思う。

自分はがメインとして施術を行っているのは、

圧迫法


である。

なぜなら、表層の筋層をほぐすには揉捏だが、深層は圧迫法が向いていると思う。

何層にもなっている筋肉を揉捏だけで弛緩させるには、深部の筋へ圧を加える際に浅層の筋の筋膜を痛めてしまうに違いない。

浅層を傷めずに圧を深部へ加えるには、個人的には圧迫法しかないと考える。

その他ストレッチ・自動運動を使用し弛緩させる方法が最もスマートな方法ではないか。

参考にした書籍を挙げる。※Amazonへリンク(これだけではないがすぐに思いつくものを挙げてみた)
1.実践MOOK 理学療法プラクティス 肩関節運動機能障害 P43~
2.ここがポイント!整形外科疾患の理学療法 改訂第2版 P24~

上記参照文献は関節可動域制限に関する内容であるが、筋の伸張に対する方法を応用できると考える。

また時間がある時にマッサージ手技に対する考えをもう少しまとめていきたい。

今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。


2011年5月27日金曜日

腱紐

深指屈筋・浅指屈筋のMPより遠位の栄養血管に「腱紐」というものが関与しているそうだ。

学校では習ったことはなく、初めて知りました。

屈筋腱損傷などでオペ後に癒着することがあるそうです。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。

≪今回の参考資料≫
 『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』 P226
 『プロメテウス 解剖学アトラス』 P351

2011年5月6日金曜日

職場を辞めたいときは

前の記事の中で、新人で辞めることが多い事が話題になった。
しかし、それはその人だけで起こることじゃない。
みんなにもつらい時がある。

もし、このブログを見て辞めようか悩んでいる人がいたら見てほしい。
自分は下のように考えるようにしている。
現職場で辞めたいときもあった。
でも、自分を問い詰め治すと答えは一つしかない。

早く一人前になり開業する。そのためにこの職場でしっかり学ぶ。
そう考えるとどうにか頑張れた。


今そこで逃げ出しては、どこ行っても逃げ出すのではないか?

次は今より良い環境か?
いや悪い環境かもしれない?

そのときも文句を言って辞めてしまうのか?
そしていつまでもスキルは身に付かず、将来は見えてこない。
一ヵ所で長くいるのと、何ヵ所も転々とするのではスキルの深さが違うと思う。

だから、今をふんばらないといけない。
よく「石の上にも3年」という。だから、3年だけ頑張ってみよう。
その3年後に次をどうするか考えればいい。

そこに学ぶことがなければ、違うところで働く。

それでも今すぐに辞めたいときはある。
そうしたら、自分がなぜこの職場で働こうと考えたのか書き出してみよう。
職場のダメなところではなく、良いところを書きだそう。
それを身につける為に入ったはずだ。少なくともそれを期待して自分で就職した。
その全てを諦めていいなら辞めて別の場所でやり直す。
ただし、その選択の責任は自分が負う。
底の浅い経験はスキルにならない。
つまり、無駄な時間になる。

さて振り出しに戻った修行は、また次の職場でやらなくてはいけない。
自分のなりたい人生はその分遅れる。

だから、続けることが人生の近道なんだ。
意味がある道なら、つらくても歩き続けるしかない。



どうか自分の社会の生き方を考えて辞めるかどうか考えてほしい。
後悔だけはしてほしくない。

人を育てるということ

GWは少し遠くに食事に行ったくらいで旅行にいってませんでした。
何をしていたかというと、「コーチ・カーター」というDVDをみてました。

今まで見たことはなく少し古い作品(2005年公開)ですが、名作でした。

あらすじは、リッチモンド高校という勉強の成績のふるわない学校のバスケットボール部を再興するという話。
荒れている生徒たちと、同校バスケ部OBで地元に住むコーチ・カーターとのやりとり人間味あふれるものでした。
エンディングの様子からこれはおそらく史実なのだと思います。


弱小だったバスケ部で部員たちは、試合の後は誰が原因かお互いをののしりあう状態だった。
だが、カーターの厳しい指導のおかげで、練習を人一倍行い、そしていつしか勝つことが当たり前のように強いチームに変わる。
やがて、全学生や地元の住民は高校の勝利を楽しみにするようになる。

舞台となる地域は治安が悪く有名で、街は浮浪者・売人などが歩きまわる。
そこで同校に入学してくる学生はやがて卒業して、その社会に出るとしても将来は約束されているものではなかった。
むしろ、アフリカ系アメリカ人の33%は逮捕される、という暗い未来しか見えない。

コーチという立場に求めるものは校長も、両親も、地元の住民も皆が勝利することを求める。
アメリカでは地元の高校のバスケが勝った負けたで街が大騒ぎするみたい。そういう文化なのだろう。)
学生たちはバスッケトが強ければ良いと考え、勉強などは二の次。
出席日数が足らず、成績不良で卒業すら危ない状態となる。
両親ですら卒業後は、プロ選手にでもなれればいいから勉強は諦めている。

そんな中、カーターは体育館を閉鎖し、部活時間に勉強をするように指導する。
スカウトが来るような有名校との試合は当然キャンセル。
勉強ができずに卒業したら社会に出ないといけないが、その貧困の社会にでていくのは学生である。
プロになれればいいが、全員がそうなるのではない。
大学に行けば就職に有利となる。苦労せず生きていける。
だから勉強が必要だ。



なんか日本の社会にも通じる話だなぁと思った。
学歴社会はなんの意味があるんだ。などと言うことに答えが出せない日本の学生に見てほしい。

バスケットや勉強を通じて社会の規律を守り生きることとは何かを教える姿勢に、人を育てるとはどうあるべきかを考えさせられました。
でもなんだか自分の仕事に通じるなぁ。
整形や講師にしても、いつか自分で接骨院を開業するにしても。

現職場でも新人が辞めることが多い。半分はやめてしまう。
その人は自分の人生を将来にわたって考えているのだろうか?
以前から社会で生きるということを考えていない新人が多い感じがしていた。
だから、仕事に対する姿勢を教えようとしている。

何となくだけど、その考えがこの映画をみて上手くまとまった気がする。

このコラムで興味がわいた方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。




2011年5月3日火曜日

人を育てる会社

今日は開業した先輩と飲み、熱く語り、色々と考えるところがあったので、その思いを書こうと思います。

今、先輩は悩んでいるそうで、「人を育てるのが難しい」と言ってました。

 従業員の中に、現状に満足してしまい努力しない者、見えないところでサボっている者、などがいる。
 でもそれは、仕方ないことなのだろう。
 しかし、何よりそれらの従業員を引っ張っていくリーダーがいない。
 また、彼らをそのように育てていくのは難しい。

やる気のある人は育っても次々に開業していく事が多いのは確かです。
しかし、この業界は資格者が増え、開業者が増え、接骨院が増え、飽和状態になる。
その先は競争が激しくなり、開業することがおいしいことではなくなる。
じゃあ、会社員になるように、生涯にわたって接骨院勤務という人も増えると思います。

接骨院として人材が残りやすい時代になってくると思います。
じゃあ、優秀な人得にどうやって残ってもらうか。

それは会社(接骨院)の魅力を上げるしかないのでしょう。
給料がいい、一人前になる経験を積める、人間関係が良好である、などなど挙げたらきりがない。

そうやって優秀な人材を育てた会社が、他院との競争で勝ち抜き生き残っていけるのではないか。
そして、その積み重ねが柔整業界のレベルを引き上げていくのではないか。

などと話をしていた。
とても有意義な時間でした。

さらに、最後に二人で意気投合したのが、

 魅力的な会社にし競争に勝ち残ることは会社のためだけではない。
 社員のためであり、業界のためでもあり、何よりも患者さんのためになるようにしたい。

ということでした。
自分も開業したら、日本のためになるように理念を持ち続けたいと思いました。

2011年5月1日日曜日

柔整師として最新の情報を手に入れよう

自分がテニスを趣味としており、学生のときテニスコーチとして働いたことのある経験より、スポーツ医学に関して興味がある。
そのため、定期購読している雑誌がある。それが、

Sportsmedicine(スポーツ・メディスン)

である。

この雑誌はスポーツ医学に関する最新の情報が手に入るので、とてもためになっている。
というより、一般の患者さんにも適用できる情報・知識があるので、日常の臨床にとても有益である。
この雑誌はよくあるトレーナー本ではなく医療関係者を対象としているため、医学的な情報を含むのでぜひ興味があれば読んでいただきたい。

今回の『Sportsmedicine No.130』では特集が「リコンディショニング」だった。
インタビューが、アスレチックトレーナー(AT)、鍼灸・マッサージ師、理学療法士、整形外科医の4名に行われている。

後半の3名はスポーツ選手が外傷復帰後に行うようなトレーニングを、一般の患者さんにも治療として行っている。
そのため、話がとても参考になる。

中でも、面白いと思ったのが整形外科医へのインタビューである。
「スポーツ選手に行うリハビリデーションは、一般の人のリハビリデーションにフィードバックできる。だから、スポーツ選手のリハビリデーションを勉強することは大きな意味がある。」
「そのまま高齢者に応用はできませんが・・・」

スポーツ選手の現場復帰は、短期間で以前の機能が求められる。
そのリハビリというのは、いわば無駄をなくし本当に効果的な治療が求められるということだと思う。

その最新の情報は常に知っておきたい。アンテナは張っていないと情報は手に入らない。
この手の雑誌は決して安くはないが、いくつかい見た中で最も接骨院の治療の参考になると思う。
この雑誌はお勧めできる。

今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクより定期購読を。


2011年4月29日金曜日

保存療法の可能性

以前まではただの独り言のような気分で書いていたのですが、
最近は少しずつですがアクセスしていただける方々が増えてきているようで、感謝してます。

さて、肘関節拘縮について追加情報です。
以前より紹介している肘頭骨折の患者さん(「肘関節骨折後の拘縮」という記事参照)についてです。

転院してきた時点で屈曲110°、伸展30°。現在、術後2ヶ月ほど経過しますが肘関節屈曲135°、伸展20°くらいです。
それほど、強度のリハビリは行っておらず当院にて1ヶ月ほど経過します。
現時点での問題点は、以下の通りです。
①手術が肘関節後方より行われたため肘関節後面に皮膚拘縮がある
②患者は自宅にて患側を使用しないため筋力萎縮が目立つ

①についてですが、やはり『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』のP123の図9bのように記載があるように、皮膚を集めてくるようにしROM訓練を行っています。
②については、P123の図9aの様に柔軟性の獲得を行っています。

やはり、観血手術を行うと術後の関節可動域は良いです。
しかし反面、皮膚の拘縮は目立ちます。
今回紹介した患者さんは80歳男性ですので、その点は気にしてませんでしたが、これが女性となるととても勧められない気がします。

その場合の選択肢としては、やはり柔整師の得意とする保存療法です。
ただし、肘関節拘縮が必発です。当院では伸展位のまま4週間固定、その後入浴時以外は固定が1週間ほど行います。
それでも、予後が良くても半年のリハビリ期間が必要で、満足のいく可動域が出ているのが同様の症例を含め直近4例のうち2例です。
当院の治療技術が足らない部分もあるのでしょうが、かなり難しいリハビリであります。
要するに、傷は残らないが可動域制限が出現しやすいのです。

しかし、ここの可動域制限を出さない、そして制限を出しても後療法を工夫することで観血手術にも劣らない成果を残せるのでないかと考えます。

そこで他院での治療を参考に、当院の保存療法をどのように工夫していけばいいか少し考えてみたいと思います。

当院の上記症例中2例は2cm以上の肘頭離開でした。その点が、1cm以内を保存療法の適用としている下記書籍とは異なることを考慮に入れて読み進めてください。

参考書籍1 『柔道整復学 実技編』
固定方法:当院とほぼ同様の固定法
固定期間:2w以降は肘頭部の絆創膏除去、3~4w経過時より肘関節屈曲角度を徐々に増加させる、5~6w副子除去
後療法:肘関節屈伸運動は6w以降から

参考書籍2 『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』 P126
≪保存療法例≫
固定方法:詳細不明
固定期間:受傷後5日~7wギプス固定(肢位不明)、~8wシーネ固定、8w~三角巾固定
後療法:浮腫除去、上腕筋・上腕三頭筋・内側側副靭帯などに個別アプローチ、持続伸張装具の使用
⇒結果、7ヶ月後に屈曲135°、伸展0°となる

1つ目と比較すると、固定で参考になる。
固定完全除去前に固定角度を徐々に良肢位に変えていくというのは、柔整師にとっては当たり前だが当院では行っていない。ただ、私の経験からすると屈伸が6w以降は長いのではと感じる。骨折が強い症例でも4wほどで軽度の自動運動なら可能である。
2つ目と比較すると、後療法で参考になる。
詳細は本書を当たってほしいが、解剖をしっかりと理解して治療することの大切さを痛感する。だって、固定期間が長いのにしっかりと成果を挙げている。

ちなみに、肘関節の参考可動域は145-5°です。

話が長くなりましたが、言いたいことをまとめると以下の通り。

「観血療法は可動域は出やすいが傷が残る」
「保存療法は傷は残らないが可動域は出にくい」
「柔整師は保存療法の固定方法・期間を工夫する余地がある」
「柔整師は後療法も工夫する余地がある」



柔整師の数が増えて、整形外科医も増えています。また、街中の整形外科にも理学療法士が働くことが増えてきています。自然と柔整師のパイが狭くなっています。この業界にとどまるには、今のままではいけません。
「柔整師の強みは何だろうか」ということを考えて業界全体が力強くなっていかなくてはいけないと思います。

その一歩が私たち一人一人の精進であると考えます。

今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。


2011年4月25日月曜日

肩鎖関節脱臼の分類

学生時代に肩鎖関節脱臼の分類は以下の様に学んだ。
①「第1度」肩鎖靭帯の部分断裂
②「第2度」肩鎖靭帯の完全断裂、鎖骨外端が肩峰に対して1/2上方転位
③「第3度」肩鎖・烏口鎖骨靭帯の完全断裂、鎖骨外端下面が肩峰に対して完全に上方転位

これは「柔道整復理学 理論編 第5版」(2009年発行)に図が記載されている「Tossy分類」のことである。
今も変わらずこのように教えられているみたいだ。

しかし、以下2つの他書をみると「Rockwood分類」が用いられている。
1.「骨折・脱臼 第2版」(2004年発行)
2.「肩の診かた、治しかた」(2005年発行)

「Rockwood分類」は最近用いられることが多くなった分類であり、全6型に分類する。「Tossy分類」第3度が「Rockwood分類」のⅢ~Ⅵ型に該当する。

この2冊はドクター向けの本であるためか、鎖骨外端の転位がどの程度かまで分類する必要があるのだろう。

治療法は「Rockwood分類」程度により異なる。Ⅳ型以上は観血療法適用であり、Ⅲ型は①放置、②保存療法、③手術療法の3パターンが考慮される。もちろん、Ⅱ型以下は保存療法適応である。
詳細は本書を参照してほしい。

このように、世の中の流れは治療法の選択の際に有用な「Rockwood分類」を使っているのです。

なぜ柔整師の教科書はこのように情報が古いのか。
整形外科への紹介の際に必要な知識ではないだろうか。
柔整業界が国民から信頼される業界になるためにも最新の情報を学生に提供し、人材育成に励んでほしいものです。

そして、資格者は自分の知識が最新でないことを認識し、常に情報を仕入れる努力を怠らないことを心がけたいものです。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。


2011年4月22日金曜日

英語の勉強法

柔整師にも英語は必要だろうか?
柔整師にも国際化の時代が来るのだろうか?
などと、いつか役に立てたいと考えながらどう勉強していいかわからない人いませんか。

実は僕自身も英語に興味ありますので、自分なりの勉強法(そんな大したものではないですが、、)を行っているので紹介します。

基本的に、仕事と治療技術の向上に時間を割きたいので以下が僕の大原則です。

①お金をあまりかけない
②時間もあまりない(効率よく勉強したい)

そこで、無料で勉強できるものはないかと探していました。
結論としては、Podcastで「NHK WORLD NEWS」を聞くのです。

これならば、健康が気になるのでランニングをしていますが、そのついでに聞くことができます。
また、番組時間が1日に10分程度のなので無理なくリスニング強化ができる。

えっ、読み書きは勉強しなくていいか?ですって。
そこまで手が回らないです(汗)

いずれは、ロゼッタストーンなるものをやってみたいですが、価格がお高いのでまだ手を出せません。

テレビ東京の「ワールド・ビジネス・サテライト」でも紹介されましたが、ちょっと楽しそう!
しかも、毎日10分程度でいいみたい。

でも値段が。。何とかならんかー。

世の中の大企業は公用語を英語にしている中、柔整界は国外に論文発表などをして業界努力をしていかないと、日本の国力低下とともにこの業界も沈下していくのではないか、と思いながら今日も英語を勉強しない毎日が続きます。。。。


今回紹介された商品は以下です。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。




プロメテウス 解剖学アトラス

解剖学アトラスで迷うことはあるのではないでしょうか。
最近になり、柔整師にとって良いアトラスを発見したので紹介します。

その名も

「プロメテウス 解剖学アトラス」

です。第2版が最近出ました。

僕が学生時代に使っていたのは、ネッター解剖学で、内臓器から筋骨格がきれいに描写されているので使用していました。
しかし、詳細に筋肉の走行を把握しにくいので、学生時代ですら「肉単」で補っていました。

そして、実際に臨床現場に出てみると、柔整師にとって重要な筋骨格系の描写が十分ではないことが一層身にしみて感じます。

臨床では筋の走行により細かなイメージが重要になります。
例えば、小指中手骨骨幹部骨折の後療法で患者さんが「手作業で第4・5中手骨間部に違和感を感じます」と訴えてきました。
『手内筋の走行はどうだっけ?』
『そもそも何筋があるんだっけ?』
となりがちです。
固有背筋についても同様です。知らないで施術を行うのと、知ってて施術を行うのではおのずと結果に差が出ると思います。

この要望にこたえるのが、「プロメテウス 解剖学アトラス」です。
とてもきれいな描写で見やすいです。
筋肉の走行が1つ1つ書いてあり、この筋肉の裏側はどうなっているのだろう、というもどかしさは感じません。
興味があればぜひ書店にて手にとって見てみてください。

国家試験を終えてからも勉強は必要です。
正しい解剖を知り、日々の技術の向上に励んでいきたいものです。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。


2011年4月11日月曜日

肘関節骨折後の拘縮

かれこれ半年以上たちますが、肘の拘縮で難渋した患者さんの経過を報告します。

以下の方は可動域が戻ってきました。
1.小学校4年の外果骨折固定後の拘縮
2.肘頭骨折伸展位固定後の拘縮(内1名)

小学校4年生の子は3ヶ月くらいで可動域がもっどってしまいました。リハビリ中は結構痛がってはいたものの、やはり若い子は回復が早いなと思わされました。2番目の方は肘関節伸展位固定の保存療法にて1か月、その後バイブラにて温め可動域訓練を行っていました。始めの3カ月ほどは可動域に変化はなくこう着状態で、肘関節屈曲90度くらいで肘頭窩に強い痛みを訴えました。根気よくリハビリを続けていき、現在では肘関節屈曲140度ほどで健側との差はわずかです。伸展可動域は終止改善せず、-20度ほどです。

勤務先でのシステム上、担当しているわけではないのでどの手技が効果的であったかの検証が難しいですが、僕が参照したのは『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』という本です。以下のことに気をつけて後療法を行っています。
a.上腕三頭筋の肘頭付着部周辺の柔軟性確保
b.上腕三頭筋短頭の収縮促進
c.上腕筋の収縮促進

残念ながら、以下2名の方は現在も肘関節屈曲90度程度の可動域となっており、今後も後療法を工夫していかなくてはなりません。特に肘頭骨折の方は、同時期に同じ保存療法にて固定、期間も1か月と同条件にもかかわらず予後が異なります。骨折の程度(骨片の離開)・部位も同じなのです。今後検証していく必要があります。
3.橈骨頭頸部骨折固定後の拘縮
4.肘頭骨折伸展位固定後の拘縮(内1名)

また、他院にて肘頭骨折観血療法(Zuggurtung法)を行いリハビリを当院にて行いたいという患者さんが3月末に来院しています。何か面白いことが報告できるかもしれません。

現状で感じることとしては、術後1カ月半程度ですが可動域(他動にて屈曲120度可能)がよい。保存療法はこの可動域制限が顕著です。ただ、肘後面の手術創部が硬くなっており、皮膚の可動性が低下しています。どこまで回復できるのかは追って報告できればと思います。また、この後療法も『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』にばっちり載っていますw


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。


2011年4月8日金曜日

国家試験を終えて

しばらく書き込みなどしていなかったのですが、国家試験を終え、仕事がひと段落ついたので近況報告でも。

まずは国試について。僕が講師として勤務する学校では、90%程度の合格率となり例年に比べて難しかったと聞いております。実際に自己採点を行った学生に聞いてもそのようです。実はまだ詳細はあまり聞いてないので、わかり次第後日にでも。

僕の近況はというと、『関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション―上肢』の2度目の読み込みを行っています。

個人的な理想は臨床の勉強をたくさんしたい。でも、週に1回講師として働かせて頂いているため、なかなかまとまった時間も割けない。。なので国試も終了し来期が始まるまで少し時間ができるので、何かできると思いその本を完全に自分のものにしてしまおうと思ったのです。

やはり、どんなものでもそうですが何度も読み込まないと身に付くものではありません。

日々臨床でこの患者の病態はどのような状態なのかを推測しては治療を行い、しばらくして経過などによりその推測を修正していく事で、治療かとして成長していきたい、という思いがあります。

この本には臨床で遭遇する疾患の鑑別ポイントや治療技術などが写真付きで丁寧に載っています。

読んでは、臨床で実践してレベルアップをしていくのにもってこいです。6500円と安くはないですが、値段以上の価値がある本であると思います。

インナーマッスル・アウターマッスル・肩甲骨固定筋のバランスをみる肩甲上腕リズム。
僧帽筋中部・下部線維の肩甲骨上方回旋における重要性。
後下方関節包の拘縮による骨頭の上方移動。
などなど、最近ようやくですが、肩関節の診かたわかってきたように思います。

何でもそうですが、わかってくると面白いです。


今後もたくさんの本を読みながらお勧めを書いていきたいと思います。
参考になったという方は、以下のリンクよりお買い求め下さい。